老後の生活設計(悠々自適ははかない夢か)

定年後の生活設計

 
 定年退職後は第二の人生をのんびり送りたいと望む方は多いでしょう。また,希望退職の募集に応じて少し早めに第二の人生に乗り出す方も増えていると聞きます。老後は土いじりにいそしみたいと田舎住まいをはじめる方もいます。


 楽しい老後の生活設計に水を差すようで気が引けるのですが,悠々自適の生活とばかりいっていられないようなのです。
 旧来,男性の場合は老後の介護問題というと自分がかなりの高齢になってから介護を受けるということを考えておけばよかったのでした。しかし,男性といえども最近では介護者としての役割も求められてきているのです。

 

今後10年の介護状況

 
 団塊の世代が今年は前期高齢者の仲間入りをします。10年後には後期高齢者となります。
 平成21年の状況は前期高齢者中の要介護・要支援者の認定率は4.2%,後期高齢者中の要介護・要支援者の認定率は29.4%となっています。後期高齢者の認定率は前期高齢者の認定率の7倍の数字を示しています。
 この認定率がこのままだと仮定すれば10年後には介護を必要とする高齢者を抱えるご家庭が激増することが予想されます。


家庭での介護の担い手の変化

 
 介護の主役は70%が女性です。近年男性の比率が上昇してきています。年齢では50歳から60歳代が全体の5,6割を占めています。その結果介護と仕事の両立が難しくなり,介護のために退職に追いこまれる者が増えています。


 今後は定年前後の男性でも家庭の介護者として従事する必要が増してくることになります。男女ともに生涯結婚しない人が増えてきています。結婚したとしても離婚に至る割合も増加しています。共働き夫婦においては少子化の影響もありお互いに義理の親の介護まで手がまわらないことも起こりえます。


介護も考慮に入れた定年後の生活設計

 
 介護の社会化がますます図られていくとはいえ,家族の介護が全く不要になるわけではありません。介護保険制度のサービスを活用するとともに,家族にしかできない家族支援のあり方を考えておく必要があります。

 

ニッセイ基礎研究所の次のレポートを参考にさせていただいています。
http://www.nli-research.co.jp/report/nlri_report/2012/report120530.pdf

 

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