カテゴリ:2016年2月



 いささか近親婚のような表題を掲げましたが,ここでは相続の資格を複数持つ場合の相続の割合について考えたみようというわけです。  妻で妹というような変則とも思われる相続資格の重複は養子縁組と代襲相続制度に由来します。 養子縁組につては下記のブログも参照してください。...
 前回,「同性パートナーシップ証明書では、手術に同意できない?」という記事で,後見人の医療同意について考えてみました。  今回は,渋谷区の同姓パートナーシップ証明を受けるのに必要な費用について考えてみたいとおもいます。  発行の正式の手順は「渋谷区パートナーシップ証明発行の手引き 」をご覧ください。...
 次の引用を読んでいて手術の同意を委任することはできるものなのだろうかと気になりました。  「医療行為の同意」は一身専属のものですから,本人以外が代わりに決定できる性質のものではないと思われます。そうだとすれば,医療行為の同意権を委任することはできないことになります。 参考:「渋谷区パートナーシップ証明...
 読者の方から「夫が亡くなったとき、婚家の方(夫の両親)から妻と法的に縁を切ることは可能ですか。」という質問をいただきました。  すこしそのことについて考えてみたいとおもいます。  参照ブログ:「夫死別後の嫁・子の戸籍,氏,婚家との関係」 1.姻族関係 (1)姻族関係の発生  姻族関係は婚姻の効果として発生します。...
前回・前々回のブログで,主に,養子縁組先の実子が亡くなった場合を検討しました。 養子縁組先の兄弟姉妹がなくなり,養子を含む他の兄弟姉妹が相続人になる場合,相続分は全血・半血の兄弟姉妹の区分により,半血の兄弟姉妹は全血の兄弟姉妹の半分となります。...
1.前回のまとめ 前回,全血の兄弟姉妹関係とその兄弟の一人が亡くなった場合の相続割合につて考えてみました。 再掲しますと以下のとおりです。 兄弟姉妹の一人が亡くなり,その亡くなった人(被相続人)に子などの直系卑属,親などの直系尊属もない場合, 相続人となる兄弟姉妹の相続分は均等であるのが原則です。...
1.兄弟姉妹間の全血,半血 (1)人種が違う男女の間に生まれる子  この区別は相続割合に影響を与えることはありません。  混血児やハーフと言われることもありますが,不快な気分にさせる表現だとして最近はあまり使われなくなっています。ハーフというのはhalf-bloodの略語だと思われます。日本人と外国人の間に生まれた子どもを指します。...